唎酒師の勉強を始めて
日本酒の味を表現するのにこんな言葉があることを知りました。
▼薫酒(くんしゅ)
香り高い日本酒のこと。果実や花のようなフルーティで甘い香りが特徴で、味わいは比較的軽快。色調は透明感あるものが多く見られる。主に、大吟醸酒系・吟醸酒系が当てはまる。薫酒が海外での日本酒ブームを牽引している。
▼爽酒(そうしゅ)
清涼感あるすっきりした味わいで、香りは控えめの日本酒のこと。「淡麗」などと表現されることが多い。主に、普通酒系・本醸造酒系・生酒系が当てはまる。
▼醇酒(じゅんしゅ)
米のうまみやコクを感じさせるタイプの日本酒で、「ふくよか」という表現がぴったりとくる。主に、純米系・生酛(きもと)系・山廃(やまはい)系が当てはまる。“地酒”と呼ばれる日本酒の多くが醇酒のような味わいで、最も日本酒らしいタイプ。
▼熟酒(じゅくしゅ)
ドライフルーツやスパイスに例えられる複雑な熟成香に、とろりとした飲み口と濃厚な味わいを持つ日本酒。色調は、黄金色など黄色みがかっているものが多い。5年以上熟成したものが典型的で、高級ワインや高級ウイスキーが熟成を尊ぶように、日本酒も熟成させるとうまみがのってくる。
正直、最初の印象は
こんな言葉で説明して、誰がわかるんだろう(失礼💦)…
私以外にもそう思った人がいらしたようで
別の個人的表現をされているのをみかけるのですが
それもなんだかよくわからん・・。
相手に伝わる表現とは?
日本酒に限ったことではありませんが、「伝わる表現」を扱うことが多い仕事に関わることも多く、私自身伝え方についてはこれまでも沢山勉強してきました。
私は、言葉を受け取る人の立場や感情で、受取り方は変わるものだと考えています。
だから、わかりやすく情報を伝えることはマストでポイントは「自己所感」にあります。
「このお酒は、こんな味でおいしいよ!」
と言うことを誰かに伝える場合
最低限、20歳の男女が理解できる言葉で伝える必要があると思うのです。
(本来なら小学校高学年がわかるようにとなりますが、お酒の話なので対象年齢を考慮しています)
更にわざわざ業界用語のような独特の言葉を使うよりも
普段よく耳にする、さっぱり系、さわやか、コクがある、ふくよか、どっしりしている、優しい味、きりっとしてるのような聞き覚えのある言葉で
更に、後味はピンクグレープフルーツっぽいとか、けっこうガツンとくるとか、そんな風に飲んだ際に感じた具体的な感想を付け加えることで、より相手には伝わるのではないかと思っています。
日本酒をもう飲みなれていて、薫酒、爽酒などの言葉もよく耳にしている相手であれば前者の4種の区分けが役立つかもしれませんが、これから日本酒を飲んでみたいという方への情報提供という意味では前者の区分けはちょっと言葉を補ってあげたり、ご自身が飲んだ感想を添えてみてくださいね!